園の特徴 FEAUTURE
将来の自己形成を見据えた
根っこの教育
乳幼児の保育は、生涯教育の第一歩といえます。
そのため、子ども一人ひとりの遠い将来を見据えた
地道な教育が必要です。
つまり乳幼児期は、花を咲かせる時ではなく、
土の下に隠れて見えない「根っこ」に
十分な水と栄養を与えていく時期だと考えています。
「根っこ」という土台がしっかりしていれば、
土の上に育つ幹や枝も、
根っこの支えで安定したものになります。
そして伸びていきたい方向に伸びていくという独自性が発揮できます。
どのような形の樹に育っても、自分らしさに誇りを持ち、自己を肯定する力を身に付けることが大切です。
乳幼児期に培った根っこから送られる栄養で、たゆまず自己を形成していって欲しいと考えています。
生きる力・生活力を育む
昔は地域の遊び集団で、幼い子も遊びのルールを覚え、社会性を身に付けていきました。当時の子どもの遊び場所は「缶蹴り」や「かくれんぼ」に代表されるように、家の前の道や家の間の路地でした。大人の生活空間と子どもの遊び場所は融合していました[参考文献:高橋勝『子どもの自己形成空間』川島書店1992]。しかし今は、それが難しくなってきています。子どもの遊び場所は安全な公園に移り、大人の監視の目が行き届いて
います。さらに大人の過保護・過干渉で、年齢相応の生活力が育たなくなってきています。
人間関係の希薄さも問題点の一つです。物の取り合いをしたり、泣かしたり泣かされたりという辛い経験や、たくさんの友だちと思い切り遊び込むという楽しい経験は、園という集団の中で、意図的に用意しなければならなくなりました。子どもたちの自立を促し、逞しく生きていく力を育てることは、今後ますます重要なテーマとなっていきます。本園では、同年齢・異年齢の子ども同士の触れ合いを大切にし、様々な行事を通して幅広い経験ができるような取り組みをしています。
感性を大切にする
概念に縛られた大人とは違い、子どもたちはユニークな想像力を持ち、柔らかい頭で色々なものを創り出していきます。
このように大人には真似のできない子どもの感性を尊重し、素晴らしい発想が次々に生まれる環境作りを目指しています。また子どもたちにとっては、自然界に生育する動植物や自然現象は刺激に満ち、興味を引く未知の
概念に縛られた大人とは違い、子どもたちはユニークな想像力を持ち、柔らかい頭で色々なものを創り出していきます。
世界です。自然に触れて感動する体験は、子どもたちの感性を磨きます。そして身近な動植物に接することで、生命の不思議さや尊さに気付き、その関わり方を覚え、命あるものとして大切にする気持ちが育っていきます。それらの積み重ねにより、自然への愛情や畏敬の念が発展していくと考えています。
本園では人工的な公園ではなく、山や原生林など豊かな自然の中の野外活動を取り入れ、子ども本来の冒険心や野生味が発揮できるよう心掛けています。
身体づくり・心づくり
身体づくり・心づくりの基本として、歩くことを重視しています。
「はだし」と「ぞうり」は脚力の発達を促します。裸足は足の裏を直接刺激し、脳の発達を促す効果もあるようです。根っこの教育と同様、地面に付く足元を本園では大切にしています。歩くことは、特別な道具がなくても、いつでもどこでも出来る身体づくりです。少し頑張って歩くと、逞しい心づくりにも繋がります。
自転車や車で通過してしまえば気付かないことも、歩いていくと様々な発見があります。本園の前は桜並木が続く玉串川です。川にはアオサギや鯉がやって来ます。川沿いには色んな雑草が茂っています。
行事を通しての体験学習
乳幼児期の幅広い体験は、豊かな人生に繋がります。
色んな経験・体験は、机上の学習以上に多くの知恵を、子どもたちに授けてくれます。
鋭い判断力と豊かな感性は、様々な体験を積み重ねることで育っていくと考えています。
本園では信貴生駒山系にある神社やお寺を目的地とし、年齢に応じたハイキングを実施しています。
山にはスズメバチもいるので、出会った時の合図を事前に決め、危険回避の練習をしておきます。
年長児は山の中腹の古墳時代の遺跡に行き、古墳探検をします。奈良時代には大陸からの物品が山を越え奈良の都に運ばれましたが、
年長の秋には、その山越え道の1つ「十三街道」を登るハイキングがあります。
幼稚園から徒歩で出発し、十三峠を越えて奈良の平群町まで歩きます。
長距離を歩く経験は「強い足」の自信にも繋がります。
そして自分たちの郷土の歴史を、文字や言葉の説明ではなく、肌で感じてくれればと願っています。
全体保育とクラス保育
クラス単位で行う保育以外に、朝と昼食後「全体保育」という自由時間があります。この時間は、保育者全員で、全員の子どもを見ています。子どもたちはクラスの枠を越え、同年齢や異年齢の子と、好きな所で思う存分好きな遊びを楽しむことができます。
分刻みの自由時間ではなく、1時間以上遊び続けることによって、子どもたちの遊びは、より充実したものへと発展していきます。
本園では教え込み保育による子どもの促成栽培を避け、子どもの「自発性」・「主体性」を引き出す教育を心がけています。テレビゲームなどの「疑似体験」に偏りがちな今の子どもたちにとって、このような実体験は欠かすことのできないものです。クラスを越えた友だち同士の関わりを通して、自己の形成の基礎が培われていきます。
年間行事 EVENT
- ・入園式
- ・始業式
- ・春の遠足
(奈良公園 飛火野) - ・人形劇団クラルテ公演
- ・日曜参観
- ・創立記念日
- ・年長 宿泊保育
- ・プール開き
- ・子育て支援講演会
- ・七夕まつり
- ・プール遊び
- ・終業式
- ・夏期保育
- ・夏期保育
- ・始業式
- ・運動会
- ・年長 十三峠越
- ・おいも掘り
- ・秋の遠足(大仏殿)
- ・作品展
- ・おもちつき
- ・スキップ楽団
クリスマスコンサート - ・終業式
- ・始業式
- ・年長 雪あそび
- ・生活発表会
- ・ひなまつり
- ・修了式
- ・卒園式